『2019年 笑顔6月号』「ねんきん定期便」が変わります
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4月から「ねんきん定期便」の様式が改善されました。記載事項は同じですが、文字数を減らし、グラフを追加するなど、見やすくなり、老後の生活設計を考えるきっかけとなるメッセージが記載されています。
裕美 パートの仲間の中には、毎年誕生月に届く「ねんきん定期便」を見ていない人もいます。私もはがきのシールを一応はがしますが、内容まで見ていません。
横山 文字数が多くて毎年同じような内容だと思うと、真剣に見ないかもしれませんね。でも、今年4月からその様式が変わったんですよ(左ページ・はがきの例。)
裕美 どう変わったんですか?
横山 文字数を減らして、グラフが追加されました。
裕美 グラフとは珍しいですね。どんなグラフですか?
横山 保険料を納付すると年金額が増えるイメージをグラフで表示し、そこに個人ごとの年金見込み額が表示されています。それと、年金をもらい始める年齢を70歳まで繰り下げると42%年金額が増えるイメージも表示されています。
裕美 繰り下げって何ですか?
横山 老齢年金の原則の支給開始年齢は65歳ですが、実際にもらい始める年齢は60歳から70歳の間で選択できます。65歳前からもらうことを繰り上げ、65歳以降に遅らせることを繰り下げといいます。
裕美 自分で年齢を選択できるんですね。人生100年時代といわれていますが、繰り下げはどのくらい利用されているのですか?
横山 繰り下げ制度の利用率は約1%程度です。制度自体を知らないことが、利用率が低い原因の一つになっています。
和香 制度を知らないと、老後の生活設計もできないですね。
横山 「ねんきん定期便」で制度を知ることが、今後の働き方と老後の生活設計を考えるきっかけになってほしいですね。